※わたしの経験に基づいて記事を書いています。
過食嘔吐にはいろんな二次障害がでるね。食べれないだけが、食べ過ぎるだけが、吐いてしまうだけが、摂食障害じゃなくて心にも身体にも大きく影響がある。摂食障害の症状だけでも苦しいものなのに、二次障害による苦しさも計りしれない。
原因も複雑なのに、症状までも複雑って・・・なんなんだこの病気は。
過食嘔吐による二次疾患
わたしがパッと思いつくだけでも、摂食障害による二次疾患はこれだけ出てきました。
- 唾液腺の腫れ
- 低カリウム血症
- 歯の痛み・変色・溶解
- 吐きダコ
- 食道炎・胃炎
- 便秘・下剤乱用
- 月経不順
ほかにもあるのかもしれないけど、ひとまず。
わたしの経験をもとに話させてください。
1.唾液腺の腫れ
これは画像を使ったほうが分かりやすいかな。唾液腺とは、耳の下と顎の後ろにある唾液を分泌するところです。
過食と嘔吐を繰り返すことでたくさん唾液を分泌する必要がでるので唾液腺の肥大と腫れが起こります。
たとえ、どれだけ食べたものを吐いても、顔だけは毎日太ってく。毎朝鏡を見て、パンパンな顔の自分に何度も絶望した。
小顔ローラーや小顔強制、むくみ取りなど色んなことを試しましたが、やはり嘔吐が収まるまでは唾液腺の腫れや痛みは引きません。
ですが、過食嘔吐が収まれば、唾液腺肥大は徐々におさまりました。唾液腺の腫れだけが治ることは残念ながらないけれど、後遺症として残ることはなかったです。
(左)4年前の過食嘔吐時 → (右)現在
※体重は同じです。
2.低カリウム血症
これは、嘔吐によって大量の胃液や腸液が体外に出てしまうことによるもの。
カリウムが足りなくなると、倦怠感、疲労感、筋力の低下につながります。また便秘も悪化させる。症状が進むと、心臓にも悪影響を与えてしまうもの。
病院によっては、薬でカリウムを補うものがあるみたいなので最悪の事態になる前に相談をお勧めします。これも、わたしは過食嘔吐が治ったら自然と治りました。
3.歯の痛み・変色・溶解
吐く時の胃液の強い酸で歯がやられる。その結果、歯の芯が痛んだり、変色したり、
場合によって溶けてしまうことがあります。
胃酸は食べ物を溶かすほどの強い酸。当然、口の中や歯は悲鳴をあげてしまいますよね。
症状によっては、摂食障害が治ったあとも、長期的に診てあげることになりかねない。
わたしは幸いいずれも経験しなかったけど、歯に影響が出た当事者さんの話はよく聞く。
専門家の方からいただいたアドバイスだと、嘔吐をしてしまったときは、真水で30回ほど口をゆすいで研磨剤の入っていない歯磨き粉で歯磨きをすることを心掛けてくださいとのことでした。
次回は4〜7まで。そして、私が後遺症として唯一残っているもの。
◎最後に
わたしも嘔吐による影響や、嘔吐は辞められないけど二次障害だけはなんとかならないかと情報を集めていました。 でも過食や嘔吐の発作があると、そんなこと気にすることすらできなくなるのが現実ですよね。
結局私も過食嘔吐による二次障害と向き合えたのは、摂食障害が回復期に入って過食頻度が収まってからでした。ひとりで抱えられずに気軽にTwitterなどかれご連絡ください。
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竹口 和香