言葉を吐く。

5年の摂食障害、そして回復、そして今。

摂食障害と仮面を捨てて泣き虫に成長した

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摂食障害と仮面を捨てた私は泣き虫の弱虫になった。

でも泣き虫も弱虫も、私にとってはすごいことなんだ。

 

 

ずっと”誰か”になりたくて、なれなくて、もがいていた。

自分の中で、それが誰なのかもわかっていなかったのに”誰か”になれる日を待っていたんだと思う。

 

ある日からその”誰か”に届かないと悟った私は、ダメな私を隠すように”誰か”の仮面をかぶって生きるようになる。

 

泣いていても、怒っていても、苦しんでいても、それが誰にも見えないよう、私がなりたくてなれなかった”誰か”の顔で生きていた。

 

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 仮面をかぶると、なりたかった”誰か”になれる。

自信のなかった私も仮面を被ってなら顔をあげて強く歩けるようになった。

自信もついた。

優越感に浸って気持ちよくなることだってたくさんあった。

 

 

もちろんそんな仮面を被っちゃうような私の事も嫌いだったけど、それが私の生きる術なら、と【仮面を被るダメな私】をしょうがねぇなぁと思ってみたことで私のもとから摂食障害が去っていく。

 

仮面を被ることの罪悪感をなくした私は同時に大切な何かを得られないまま、でも摂食障害がなくなったことだけで人生が明るくなったんだ。

 

 

いつしか仮面がひどく重く感じるようになる。

仮面越しでしか誰かと話せない事に、自分で選んだ道ながらも寂しさを覚えるようになっていた。

仮面越しの会話が、笑顔が、愛が、全て虚空なものだと気づいたのだ。

もう嘘をつきながら生きていくのは疲れたな・・・あれだけ模索して見つけた生きる術を私は手放す事を決めてしまった。

 

 

仮面を取ってみると、今までになく身は軽い。

緑ってこれだけ綺麗だったっけ。空ってこんなに青かったっけ。今までくすんでいた視界が晴れる場面もあった。

だけど、仮面を取って見える世界はそれだけじゃない。仮面の中の私が想像をした世界より、日常ははるかに息がしづらかった。

 

 

今まで誤魔化していたものが、仮面越しに守られていたものが、直に私へふりかかるようになった。

誰かの何気ない一言が、誰かの何気ない表情が。今までくすんで見えなかった汚いものや、欲や、罪を浴びるように感じる。

 

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摂食障害を手放した私は、

仮面を取った私は、よく涙を流すようになった。

 

 

やっと自分が好きなものを知って、

やっと自分が嫌いなものを知る事ができた。

 

感じすぎるくらいに心で感じて

自分でも困るくらいに自分の声や涙でそれを表現する。

 

生きるって難しい。

今だって、気づけば”誰か”になりたいと願ってしまう自分はいるし、

”誰か”になれなかった自分に肩を落とす日もある。

 

だけどこの感情をごまかさない限り、

自分と会話をしてあげる限り、

誰かに弱音を吐ける限り、

弱音を食に吐く摂食障害は再発しないという自信がある。

 

摂食障害を手放して、私は弱くなった。

人に迷惑をかけるようになった。

好きなものも嫌いなものも増えた。

桜や風の匂いは前よりうんと好きになったし、東京はやっぱり更に嫌い。

 

 

だけど、私は今の自分をちゃんと好きだと言いたいね。

 

 

摂食障害が治る過程は、奥深い。

 

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心配&連絡いただいている方、いつもありがとうございます。(&ごめんなさい)

PC開いても文章が出てこずフリーズするだけなので、紙に書いた文章をPCに移すという新技をさっき見つけてこの記事を書いています。(なぜか紙に書き始めると書ける)

 

ジェットコースターな自分につかれるけど(周りの方が疲れると思うけど)、人に弱音を吐ける自分は成長したなぁという備忘録。でした。

 

週末も晴れるといいなぁ。🌸🌸

 

 

竹口 和香