言葉を吐く。

5年の摂食障害、そして回復、そして今。

ボロボロでも休めなかった摂食障害の私

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「何もない時間が嫌い」

私を含め、摂食障害である多くの方がそう言います。

 

 

これだけ心が叫んでいるのに、

これだけ体がボロボロなのに、

何もない時間が、休む時間が、怖くてしょうがない。

 

 

休みをとってこそ、生きるエネルギーを貯められる。

休みをとってこそ、いろんなことにパワーを使える。

何もない時間や心身を落ち着かせる時間は、生きるための時間。

 

 

だけど、怖くて怖くて、休めないんです。

私はなぜ休むことが嫌いだったんだろう。

 

 

摂食障害に襲われる

何もない時間を過ごすと、決まって摂食障害の自分が顔を出す。

 

手持ち無沙汰な時間。

何も予定がない時間。

一人ぼっちの時間。

 

私はその空白の時間に、心がそわそわした。

無限の寂しさ、虚しさに襲われる。無限なんだ。ずっと追いかけてくるんだ。

 

 

何かがほしくて、何かで埋めたくて、いてもたってもいられなくなる。

「食べる」ことしか考えられなくなる。

「食べる」という一瞬の快楽を本能で求めるようになる。

そのあとの地獄への恐怖とともに「食べる」への本能的な欲求が襲う。

 

 

意味のわからない恐怖心が私を支配し始めるんだ。

 

 

【心がそわそわする。落ち着かない。】

これが摂食障害の発作の「予兆」。

 

これを止める術は、私にはわからなかった。

この後、私は自分の「食べる」をコントロールできなくなる。

 

 

それが怖くて「何もない時間」が怖かった。

 

 

ダメな私は休めない

価値のないダメな私は自分を休ませるを許せなかった。

 

 

休むことは頑張った人がやること。

でも、私は何も頑張れてないんだ・・・

食べることすらちゃんとできない。

何もできない。何もできない。私は何もできない。

 

 

 

そんなやつが休めるわけがない。

 

 

何もしないと、どんどん自分の価値がなくなる気がした。

何か予定を詰めないと、何か知識を詰めないと、何かで私を埋めないと・・・

そうでもしないと、自分がどんどんダメになっていく気がした。

 

休むことが仕事だと思えなかった。

休むことは怠けだと思っていた。

 

 

休めない。私はもっと頑張らなきゃいけない。

切れそうな一本の糸で毎日を生きていた。

 

 

だから自分を、命を削る

 

毎日自分を、命を削って生きていました。

そうでもなきゃ、不安で怖くて仕方なかったんです。

 

自分が摂食障害に乗っ取られて、

どんどん価値のない人間になる事が、怖かった。

 

 

本当は心も体もこれ以上動けなかった。

 

本当は笑顔を作るのも必死だった。

 

本当は泣いて叫びたかった。

 

本当は「助けて」って言いたかった。

 

 

でもそんな自分を許せないんです。

だから自分を押し殺して、頑張って、一日を生き抜いた。

 

 

今になって、あの日の自分を抱きしめてこう言いたい。

 

 

「今日もよく生きたね。本当に頑張ったね。私と一緒に休もう。」

 

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竹口 和香