言葉を吐く。

5年の摂食障害、そして回復、そして今。

「摂食障害は母子間の愛情不足で」という便利な暴言

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 摂食障害へ
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 過食症・過食嘔吐へ

 

 

摂食障害の要因の1つと言われる

自己肯定感の低さや自信のなさの背景として、

「幼少期の親からの愛情不足」が唱えられることが多い。

 

 

私はこの言葉が大嫌いです。

 

 

親と子への便利な暴言

もちろん、事実そういうケースも多くあります。

 

 

摂食障害の方の中には複雑な家庭環境の子は少なくない。

この言葉に救われる人もいるだろう。

 

 

 

 

だけど、この言葉で片付けられたことで

心に傷を負う人がどれだけいるんだろう。

 

 

 

親は「自分のせいで・・」と自分を責め続けます。

子は「親がそう思っちゃうから打ち明けられない」

とふさぎ込んでしまいます。

 

 

 

 

親もどう助ければいいかわからない。

 

子も「助けて」と声を発することができない。

 

 

 

 

一番手を差し伸べたくて、

一番手を差し伸べてほしい人なのに。

 

 

 

母親に摂食障害を打ち明けられない

 

私も母親に打ち明けるまでに相当な時間がかかりました。

今でも詳細に話は出来ていません。

 

 

 

いくつか理由がありますが、

冒頭の言葉は、私にとって非常に重いものでした。

 

 

 

私は有り余るくらいの愛をもらって親に育てられました。

自信を持ってそう言えます。

お母さんの全てはいつも私たち子供だった。

 

 

 

だけど、摂食障害の背景は家庭環境?愛情不足?

ネットを見るとそんな情報がわんさかと出てくる。

 

 

 

「私がこんな病気って知ったら

 私のせいで、お母さんは自分を責めてしまう」

 

 

 

そう確信しました。

 

 

 

こんな出来の悪い娘でごめんね。

普通に食べることすらできない娘でごめんね。

毎日便器を抱えて嘔吐をするような娘でごめんね。

 

 

 

でも助けてほしいよ。苦しいよ。

お母さん。お母さん。お母さん・・!!!!!!

 

 

 

 

携帯の電話帳を開いて、

何度も発信ボタンを押そうとして、

それでもやっぱり、親指を発信ボタンに添えることはできなかった。

 

 

 

 

同時にお母さんも、私の異変に気付きながら

きっと苦しんだに違いありません。

 

 

 

もし、そんな諸説を知らなかったら、

ネットでそんな情報が横行していなければ、

そんな検索をかけるまでに病気の周知がされていたら、、、

 

 

 

 

もしかしたら、今は変わっていたかもしれないのに。

 

 

 

 

100人いれば100通りの摂食障害

多くの諸説がありながら、

なんとなくの共通点や傾向が論じられる摂食障害。

 

 

 

だけど、みんながみんな、それぞれの苦しみを持っています。

 

 

 

同じ病名であれど、

100人いれば100通りの思いと、苦しみと、症状があります。

 

 

 

 

どうか、ネット情の情報に惑わされないで。

どうか、病名に惑わされないで。

 

 

 

 

心に、思いに、叫びに、耳を傾けて。

 

 

 

 

 

「ネット上の病気の情報」じゃなくて、

ちゃんと、目の前のものをしっかりと。

 

 

 

 

 未来は暗くない。

 ちゃんと暗くない。

 

 

 

ネットじゃない。心を見てみるんだ。

 

f:id:waka0105s:20181120224302j:plain

 

 

竹口 和香